栄養管理室
栄養管理室の紹介
業務内容等
栄養管理室は、管理栄養士3名、事務補助1名、調理員11名で給食管理・栄養管理業務を行っています。
給食管理においてはスタッフの意思統一を図り、直営だからできるメリットを活かし、患者さんに安心して食べて
いただけるように衛生管理と「美味しさ」に重点を置いて食事を作っています。
また、栄養管理は病棟で患者さんと直接面談を行いながら、退院後の食事の管理についてもサポートできるように
家族および施設との連携を図っています。Nst、健康教育、褥瘡などのチーム医療にも参加し、栄養改善を行って
います。
1.食事管理について
給食管理は1日約220食を提供しています。特別治療食は3割程度となっています。
アレルギーの個別対応や、高齢や病気により食事がすすまない方にはリクエスト食(食欲増進食)、
ワンプレート食等で食欲がでるように工夫を凝らしています。
また、季節感を味わっていただけるように行事食を年4回実施しています。普段とは違った食事を楽しみにして
いただいている方も多いです。入院中患者さんにとって食事は1日3回の大切な時間であると同時に、病気治癒の為
にも重要です。病棟や他職種と連携を取りながら、患者さん個人に合った食事の提供ができるよう努めています。
【令和2年度 行事食と嗜好調査人気献立】
行事食「節分」 行事食「開院祝い」 嗜好調査人気献立
※行事食・誕生日には患者さんのお膳に手作りカードをつけています。
※行事食は、当院ホームページに献立内容を掲載していますのでご覧ください。
2.栄養指導について
栄養指導件数は増加傾向にあり、外来71件、入院177件です(令和2年度)。糖尿病と腎臓病に関する指導が
6割を占め食生活の改善により病気の治療効果が高まるため、栄養指導は重要です。
近年では、嚥下障害によりミキサー食等を家庭で取り入れる患者さんも増えており、調理指導も行っています。
主治医に相談のうえ、ご来院ください。
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | 外来・入院患者さんで主治医より栄養指導依頼のあった方 |
指導日 | 毎週火曜日・木曜日午後 |
場所 | 1階 栄養相談室 |
内容 | 医師の指示内容により、病状に合わせた食事についての話 |
3.栄養サポート(Nst)について
平成26年度より医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・臨床検査技師で構成する栄養サポートチームを
立ち上げ、栄養状態の悪い患者さんの把握に努め、適切な栄養療法を行っています。
Nstの取り組みにより患者様の1日も早い回復を支援していきます。週1回のカンファレンス・回診を行っています。
院内では栄養療法の知識普及啓発として、Nst勉強会を年6回開催しています。
R3年テーマ「栄養と褥瘡」
Nst勉強会の様子 Nstカンファレンスの様子
4.地産地消の取り組みについて
給食食材では西予市産として、米・お茶・干し椎茸・牛乳・一部の野菜、果物を使用しています。患者様からも
「ここのご飯がおいしい」「お汁は薄味でも出汁が効いている」と言っていただいています。今後も地元の食材を
積極的に活用していきます。
5.好評献立 (減塩メニュー)
給食の1日塩分量は7.5g以下です。薄味でも美味しく食べていただける献立を紹介します。
鶏肉のガイヤーン風 ♪カレー風味で食欲も増進
材料
■4人分
〇鶏もも肉(皮なし)240g(60g×4)
・塩 少々
・こしょう 少々
Ⓐ ・砂糖 大さじ1と1/3
・酒 小さじ1
・薄口しょうゆ 大さじ1
・カレー粉 小さじ1/2
〇付け合わせ:ブロッコリー、キャベツ等
鶏肉のガイヤーン風
作り方
(1) 鶏肉に塩・こしょうをして、Ⓐの調味料に20分以上漬け込む
(2) オーブンを200℃に予熱する
(3) (1)をクッキングシートを敷いた天板に並べる
(4) 予熱したオーブンに(3)を入れ、20~25分焼く。
(5) 鶏肉をそぎ切りにして皿に盛り、キャベツ・ブロッコリーを添える
※オーブンによって焼き具合を調整して下さい。
※オーブンを使用しない場合は、フライパンで油を使用し、焼いて下さい。
(蒸し焼きにすると火の通りが早い)
栄養価:エネルギー98kcal、たんぱく質11.6g、脂質3.0g、塩分0.9g
キャベツの甘酢 ♪ゆで野菜をさっぱりと食べれる
材料
■4人分
〇キャベツ 240g
〇人参 40g
〇いりごま 小さじ1
(甘酢)
・酢 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・みりん 小さじ1/2
・薄口しょうゆ 小さじ2
※野菜は茹でて、甘酢とゴマで和えて下さい。
※キャベツは白菜・もやし等の野菜に変えてもおいしいです。
栄養価:エネルギー37kcal、たんぱく質1.3g、脂質0.6g、塩分0.5g